IT教育で学生の適応力を育てる
これからの時代の鍵を握る適応力
Covid-19のパンデミックの際、人々は “VUCA “というキーワードを口にするようになりました。すべてが不確かになり、次に何が起こるかを予測することは不可能になってきています。ほとんどの学習コンテンツはすぐに時代遅れになってしまうため、大学は、学生に何を教えるべきかという大きなプレッシャーに直面しています。そんな中、このような状況下で、学生に教えるべき最も重要なことは、自己適応能力であると考える教育者が増えています。
CIPES(Centre for Research in Higher Education Policies)が行っている「Skills for the Future(S4F)」プロジェクトが、学生が将来の仕事に備えるために重要な一連の横断的なコンピテンシーを調査し、絞り込んだ結果その中でも特に重要なスキルが「適応性」です。
UBSウェルス・マネジメントのグローバル・チーフエコノミストであるPaul Donovanは、UBSの「Future of the Workforce」イベントで、「もし、教科書を暗記して一流の優等学位を取得した人がいたとしても、その人は低スキルの労働者です。私たちはその教科書が5年後には時代遅れになるような急速に変化する環境で生きており、教育に必要なのは、適応力を身につける方法を教えることです」と述べています。
ではどのようにして学生の適応力を伸ばせばよいのでしょうか?
学際的な学習による適応力の向上
テクノロジーの進歩により仕事の役割は変化し、部門ごとの枠を超えた、クロスファンクショナルな役割が増えています。ISTE(International Society for Technology in Education)によると、このことは、多くの仕事において、人々が技術的、社会的、分析的なスキルが求められていることを意味します。学生が「交差点で生きる」ための準備をするためには、コンテンツをサイロで教えることを避け、教科を統合して学際的な学習を促進することを始めなければなりません。そのための最も一般的なアプローチの1つが、数学とテクノロジー(STEM)を他の専攻のカリキュラムに統合することです
学生の適応力を高めるためのFUNiXの重要なアイデア
FUNiXのトレーニング方法論(FUNiX way)は、生徒の自己学習能力を育てることです。FUNiXにおいて、学生はメンターに質問することで積極的に知識を求め、学習の旅の間自己管理をします。FUNiXの統計(2021年6月更新)によると、受講生が1つの科目に合格するためには、メンターとのQ&Aが平均4.09時間、メンターとの個別指導が平均1.61時間必要となっています。また、学生一人ひとりにメンターが付き、授業以外でも学習のサポートを行うことで、学生は、このメンタリング&自習のプロセスを通じて自信をつけていきます。
FUNiXはテクノロジートレーニング機関として、ITトレーニングプログラムを提供するだけでなく、様々な分野に合わせてトレーニング内容をカスタマイズしています。例えば、ビジネス系の学生には、データによって顧客を理解し、より良いビジネス上の意思決定を行えるようになるためにビジネスに応用できるデータ分析を学ぶことをお勧めし、機械・自動車系の学生には、よりスマートなデバイスを開発するためにIoTを学ぶことをお勧めします。これがFUNiXで採用している学際的な学習方法です。
FUNiXの学生は、学際的なアプローチを持つメンターとのアクティブ・ラーニングによって、自らの適応力を高めていくことができます。
World Economics Forumが発表した「未来の仕事」に関するレポートでは、小学校に入学する子どもたちの65%が、最終的には現在存在していない仕事に就くことになると予測しています。新しいテクノロジーと急速に変化している社会によって将来の労働力は現在とは大きく異なるものになるでしょう。そのため、生徒たちは、将来の雇用機会やキャリアの選択、さらには仕事の性質が不確実で予測できない場合に備えて、スキルを身につけることが求められています。