ディーキン大学教授と新興国技術に関するグローバル講演
2021年8月13日に非常に興味深いテーマである「新興技術の応用」に関する第1回グローバルトークが開催され、ベトナムと日本の学生約30人が参加した。

講演者はオーストラリアのディーキン大学の教授Thuong Hoangだった。 彼は2010年にPHDを研究しながらVRとAR技術に取り組み始めた。今回の講演において、彼は新興技術に関する研究を選択した理由をFUNiXと共有した。 また、主に彼の専門分野であるVRに焦点を合わせて、新興技術に関する様々な事例を紹介した。
最先端技術の分野は広い。 Thuong氏はビデオを用いて新しい技術を使った様々な事例を挙げた。 「inFORM」は、3Dコンテンツを物理的にレンダリングするダイナミックシェイプディスプレイである。 このディスプレイはMITメディア研究所の「Tangible Media Group」によって作られ、その使用者はデジタル世界で物理的な動作をすることができる。
それ以外にも、コネクテッドホーム、フィットネスバンド、ウェアラブル端末、ロボット工学など、興味深い最先端技術の例が沢山あげられた。 彼は将来の仕事についても言及し、ソフトエンジニアリングに関わるキャリアの幅は広いと述べた。
Thuong氏は、主に教授として研究しているVirtualReality(VR;バーチャルリアリティ)について、詳しく述べた。 Thuong氏は「VRはコンピューターで生成されたグラフィックシミュレーションで、新しい種類の経験を提供し、ユーザーが物体と相互作用し、3D空間でナビゲートできるようにした」と説明した。 VRの定義とともに、彼はその例も提示した。 新しいタイプの3Dキャプチャー技術であるホロポーションを使えば、遠く離れた家族にリアルタイムで会うことができる。 また、IKEAはリアリティアプリも導入した。 スマートフォンを利用すれば、特定のカタログにあるパターンを把握したり、家具が仮想的にどのように配置されているかを見ることができる。 Thuong氏はFPT大学での過去の活動についても言及した。Quiverは拡張現実カラーリングアプリである。 さらに、彼は自分の研究である「一体武術訓練」についても説明した。 このシステムは講師のアバターの動きを視覚化し、学習者が正しい体の動きを理解できるように支援する仮想現実訓練システムである。 様々な視覚的な情報と説明で、Thung氏はVRに対する参加者の関心を高めた。
Q&Aの時間では、ベトナム語の音声をテキストに変換するのがどれだけ難しいのかという学生たちの質問に対し、Thuong Hoang氏は、「ベトナム語をコンピューターに処理することは、現在のコンピューター科学で最大の問題ではない」と答えた。 グーグルホームの使用経験をもとに、彼はコンピューターがベトナム語を非常に効果的かつ明確に聞くことができると説明した。 しかし、ベトナム語の構文は非常に複雑であるため、「翻訳」が大きな課題として残っていると述べた。
また、コンピューター科学の最新トレンドに関する質問に対しては、「ヒューマン・イン・ザ・ループ」を例にあげた。 彼はHITLを人間の相互作用とAIの組み合わせだと説明した。一般的に、コンピューターは数学問題を人間より早く正確に計算することができる。 しかし、ある分野においては、人間しかできないことや、人間がAIより優れていることがある。 HITLを使えば、人間やコンピューター各自ではできないことを成し遂げ、生産性を高め、より良い結果を出すことができる。Thuong 氏は、この技術が世界的な注目を集めており、今後さらに発展するだろうと答え、回答を締めくくった。
グローバルトークは興味深いテーマを持つ国際トークイベントである。 国際講演者と交流し、特定分野の最新知識を学びたい人なら誰でも参加できる。 また、このイベントを通して、学生たちは国際的な交流を深め、英語の実力を向上させることができる。 このイベントはベトナム時間で毎週金曜日の夜19時から20時まで開かれる。