テクノロジーは教育をどう変えたか
テクノロジーは私たちの生活に多くの影響を及ぼしました。テクノロジーのおかげで、私たちの日常生活はより速く、効率的になり、パンデミック中は遠くにいる人々と場所や時間に限らず、繋がることができました。また、テクノロジーは教育現場においても積極的に使われ始めています。2020年旺文社の調査によるとタブレットを導入している高校は約48%にものぼりました。たった数十年前まで、教育は紙媒体の本で行われ、知識は主に先生を通して得ることができました。本は貴重であり、学校はお金持ちしか通えなかったため、一部の裕福な人のみが教育を受けました。しかし、現代はテクノロジーの発展と共に、比較的情報や知識を得る方法が多くなり、経済的に余裕のない家庭も教育を受ける機会が増えました。例えば、テレビをつければ世の中の出来事を一目で見ることができます。また、ユーチューブには無料講座からハーバード大学の有名教授の授業まで、多様な教育関連動画があふれています。テクノロジーは教育と教育現場をどのように変えたのでしょうか。
仕事の効率を向上
まずは教員の視点から考えることにします。テクノロジーを導入することで、時間を短縮し、より仕事を効率的にすることができます。従来、教員は教材を作り、印刷が終わるまで待ち、列ごとに枚数を数え、それを生徒に配ります。また、テストを配ったり、また集めたり、一つ一つ採点します。しかし、一人で数十人から数百人の採点をすると、効率が悪いだけではなく、正確度も落ちてしまいます。
また、板書する際は、書き、消す時間がかなり長いです。生徒は先生が書き終わるまで待つ無駄な時間が生じてしまいます。しかし、パソコンだとワンクリックで全てができます。自動文字完成システムもあるため、より早く文章を打つことができて、説明により多くの時間を費やすことが出来ます。このように、テクノロジーを教育現場に導入することで、教員が無駄な作業に費やす時間が減り、生徒により多くの知識を教え、目を配る時間が増えると考えられます。また、生徒の成績とレベルを一目でまとめてみることが出来るため、それぞれの学生に合ったプログラムを提供することも可能です。
魅力的な教材
次は生徒の視点から考えます。インターネットテクノロジーは生徒にとって魅力的な媒体であります。教科書は固くて難しいイメージがあります。しかし、タブレットといった媒体は身近で、日常生活で欠かせないものであります。そして、音声の入った動画、画像など魅力的な材料を用いて授業ができるため、生徒の注目を集めやすいと考えられます。生徒は先生から一方的に習うのではなく、自ら積極的に資料を探し、研究できるため、読み書き能力や問題解決能力の向上にも繋がるとの見方もあります。最後に、テクノロジーはzoom, skypeなどを用いた国際交流授業の実施を可能にします。直接生徒が自分と違う見方や文化を持つ人と話す機会を与えることで、幼い時から多文化に触れ、広い視野を持つことができると考えられます。
これからテクノロジーは教育をどのように変えていくのか
一部では、一日中テクノロジーを用いた授業を行うことで、目の疲れや頭痛な心身に悪影響を与える可能性があると懸念している研究者もいます。また、ワンクリックで簡単に情報が見つかるため、生徒が深く考えるチャンス失う可能性もあるとの見方もあります。しかし、今までテクノロジーは教員の仕事の効率を向上させ、学生の学習能力を高め、多角的な視点を持つことを可能にしたうえで、経済的に余裕のないか家庭に教育を受けるチャンスを与え、生徒に未来への希望を持たせることができました。このような点からテクノロジーは教育の現場でも欠かせないものであります。そして、今まで教育現場において多くの変化をもたらしたように、これからも進化し続け、またさらなる良い変化をもたらすと考えられます。