【英語】独学で英語のスピーキング力を伸ばすには?
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▮ 英語教育の変化
国際化に伴い、グローバル人材の育成、英語教育に力を入れている学校が増えています。暗記中心の英語学習から「聞く・読む・話す・書く」4技能の育成を目指す英語教育に変わり、入試へのスピーキングテストの導入も検討されています。首都圏の中学入試では、英語を試験科目として取り入れる学校が増え、実際に東京外国語大学は2022年の入試で、話す力を測定する「BCT-S」テストを導入しました。「話す力」「使える英語」が求められている今、独学でスピーキングを伸ばす方法は何があるのでしょうか。
▮ この記事はこんな方にお勧めします!
・英語が苦手
・就活に向けて英語資格勉強を始めたが、やり方が分からない
・留学は高いので、独学で英語を勉強したい
・英語のスピーキングを伸ばしたい
▮ 目次
(1)基礎を固める
・レベルに合うテキストを購入
・1冊を繰り返して解く/覚える
・英単語ノートを作成
・暗記を習慣化させる
・実現可能な計画を立てる
スピーキングを始める前に、まずある程度の単語、文法の知識が必要です。初級の方には『Vintage』または『Next stage英文法』のような、具体的な解説が載ってある参考書がお勧めです。英単語帳は『英単語ターゲット』や『究極の英単語 Vol.1』など、自分のレベルと目的に合った単語帳を選びましょう。英単語ノートは必須です。どんな素晴らしい英単語帳でも全ての単語を記載することはできません。過去問、授業で分からない単語が出てきた時、すぐ書き留めることができる英単語ノートを作っておきましょう。そして、実現可能な計画を立て、毎日決まった時間に学習しましょう。例えば、英語に苦手意識を持っている人は、毎朝30分間を使って、20個の単語を覚えるといった目標設定をしましょう。
(2)構文分けしながら読解
・S/V/O/C構文を分けながら読解
・知らない単語は徹底的に調べる
・同じ問題集を最低3回解く
→直接書き込むのではなく、プリントして解く
→解くのにかかった時間を比較
→分からない単語は英単語ノートに書く
ある程度単語と文法の知識を学んだら、『英語長文レベル別問題集』などを使って、読解練習をします。S/V/O/Cと切りながら読解を進めることで、読むスピードが速くなり、自然と構文を覚えることができます。そして、色んな参考書を解くより、1冊を何度も解き、内容の定着度を上げ、内容を100%完全吸収しましょう。
(3)英語に触れる時間を増やす
・携帯の言語を英語に設定
・通学時間、バイトの行き帰りは洋楽を聞く
・同じ洋画、海外ドラマを繰り返して見る
・学校主催の国際イベントに参加
学校の英語授業は日本語で行われることが多く、英語を使う機会がほとんどありません。そのため、上記の活動を通して、自ら英語を「聞く・読む・話す・書く」環境を整えることが重要でしょう。『フレンズ』『となりのサインフェルド』『『モダン・ファミリー』『アンブレイカブル・キミー・シュミット』などがお勧めです。海外ドラマの特徴として1つのエピソードが15-25分で比較的短いです。1つ好きなエピソードを選び、何度も見ましょう。
・英語音声/日本語字幕×2-3回(聞く)
・英語音声/英語字幕×2-3回(聞く)
・英語音声のみ×2-3回(シャドーイング)
この時、分からない単語や聞き慣れない表現は英単語ノートに書き留めましょう。また、ある程度聞き慣れたら、シャドーイングをして、発音やスピーキングの練習をしましょう。また、学校主催の国際インターンシップ、ボランティア、イベントにも積極的に参加しましょう。
(4)目標を定め、スピーキングテストを受験
・OPIC
・TOEIC Speaking
・目標点数、締め切りを設定し効率アップ
上記の2つはスピーキングに特化した資格です。実際の日常でのコミュニケーションからビジネスにおける英会話まで、実用的な英語能力を測定します。OPICは自宅で好きな時間に受験することができます。TOEIC Speakingはテストセンターでの受験になりますが、テスト時間が約20分でとても短いです。
ぼんやりと「英語を話せるようになりたい」よりは「〇月〇日まで、TOEIC SPEAKINGで160/200を取る」といった数値化した目標設定をすることで、より体系的に、効率的に勉強できます。資格を準備する過程で得た達成感や自信が、さらなる英語学習へのモチベーションに繋がるはずです。
マインドセット
・言語習得には長い時間がかかる
・長期的な視点を持つ
ネイティブ人が何十年も掛けて、話してきた言葉をたったの3ヵ月、1年でマスターすることは難しいです。短期的な効果を望まず、長期的な視点を持って、学習に取り組みましょう!
最後に
本日は独学でスピーキング力を伸ばす方法について紹介しました。次回からはより詳細に
・洋楽を使った英語学習方法
・海外ドラマを使った英語学習方法
・文法本、単語帳の選び方
・効率的な単語の覚え方
・TOEIC Speaking / OPIC対策
を紹介していきます。お楽しみにしてください!