インターナショナルウェビナーのおさらい
8か国25大学から集まった教育関係者がオンライン教育について議論
9月16日、FUNiX主催の第1回インターナショナルウェビナー「新型コロナウイルスの時代における大学のオンライン学習プログラム構築の機会と課題」が開催され、8か国25大学から50名以上の教育関係者が集まりました。
このプログラムでオーストラリア・ディーキン大学のBas Baskaran教授と日本・群馬大学の越智貴子准教授の2名をメインのスピーカーとしてお招きし、FUNiX GlobalのCuong Hoang氏を司会として迎えました。
イベントのハイライトを見てみましょう!

ディーキン大学の国際研究パートナーシップ担当副学長であるバス・バスカラン教授は、オンライン学習プログラムを実施して40年以上経つディーキン大学の経験について語りました。オーストラリアを代表する大学の1つであるディーキン大学は、MOOCコースの提供において世界のトップ10にランクインしています。バスカラン教授は、オンラインは高等教育の未来を担うものであり、オフラインでの授業やキャンパスでの活動を基本とする伝統的な教育と並行して存在するものであると強調しました。
群馬大学の越智貴子准教授は、学生の交流を維持するためのオンラインプラットフォームの利用に焦点を当てました。群馬大学は、FUNiXのオンラインプラットフォーム上で学生交流や研修協力のすべての活動を行うSmart campus to campus (SCC)プログラムを展開することを発表しました。
オープンディスカッションでは参加者の思う課題として以下の3つを取り上げました:
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- 45% の参加者が“生徒と教師のコミュニケーションと相互作用は、オンライン教育の最大の課題である” と答えています。
- 32% の参加やが オンライン学習の際の学生モチベーションの保ち方で困難に直面しています。
- 16% の参加者が 実践的な内容を提供することに難しさを感じています。
Baskaran教授は、「実践的な活動をオンライン化するにはどうすればよいか」という問いに対して、「最も重要なことは、オフラインでの学習経験を真似しようとすることではなく、活動の学習成果を明確に定義し、その目標を達成するための方法を見つけることです」と断言しました。そしてテクノロジーは、正しい使い方さえ知っていれば、とても役に立つものだと語りました。

学生のモチベーションの保ち方及び学生と先生とのコミュニケーションの取り方について、参加者は以下のような意見を語りました:
- 教師と生徒の間には、常にクロスプラットフォームの接続を確立することをお勧めします。
- 教師は、学習者のためにできるだけ多くの活動が行われるような、能動的な学習環境を作るべきです。
- 何時間も継続して対話を続けるのは難しいので、レッスン時間は1時間以内にした方が良いです。

ランシット大学(タイ)のJeroen Schedler教授は、オンライン教育とは、単に従来の授業をコピーしてインターネット上に置くことではないと語ります。 オンライントレーニングとオフライントレーニングにおける「インタラクション」の概念を区別する必要があります。 大学は、より柔軟で、創造的で、異なった考え方をしなければなりません。なぜなら、この2つの教育は同じ価値を共有していないからです。

イベントの最後には、参加者は、高度にインタラクティブなオンラインプログラムの構築に関する経験を共有するための国際的なネットワークの設立に合意しました。
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