IoTを活用したレジやホテル
近年、IoTを利用した、省人化や省エネ化が進んでいます。この記事では、その中でもSQUEEZEによって実証実験が行われたホテルでのIoT製品の活用例と富士通によって開発された無人レジとをご紹介します。
ホテルでのIoTの活用
AttendStationを用いて、遠隔地のコンシェルジュがホテル内に設置されたデジタルサイネージ上のアバターを介し、ゲストに応対・接遇を実施する他、AiSEG 2を利用して、水光熱費を緻密に把握・管理し、コストを減らせるかという検証が行われています。
特にAiSEG 2においてIoTが活用されています。 AiSEG 2はIoTやAI、配線器具、開閉センサーなどの技術を融合した「HOME IoT」の中核機器「HEMS( Home Energy Management System)」で、HEMSでエネルギー利用の見える化と自動制御を行い、IoTで多彩な連携機器とのコントロールを行うと言います。
実験では、住宅分野で展開してきたAiSEG 2をホテルに活用することで、部屋ごとの電気代を緻密に把握し、採算の見える化をすることができ、さらに、AiSEG 2をsuitebookと連携させることで、ゲストのチェックイン・アウトに連動して、空調と照明のスイッチをオン/オフをおこない、部屋ごとの電気代を約10%削減することができると言います。今後は、顧客がチェックアウトするタイミングの把握や電力使用データによる滞在状態、電気機器の使用有無を見える化することで、水光熱費の低減や清掃業者の最適な配置を可能とし、コストカットを達成することができるようになるとのことです。
出典:BUILT「無人ホテルの受付をアバターに、フロント人件費を75%削減する実証実験がスタート」
待ち時間なしの無人レジ
富士通は、リクルート新社屋事務所内にオープンした社員向けコンビニエンスストア「BeeThere Go」に、AIレジレスソリューション「Zippin」を活用したレジシステムを導入しました。
客は富士通が開発したスマートフォンアプリ「BeeThere Go」をダウンロードしてクレジットカード情報を登録し、アプリで表示されたQRコードを入口ゲートのセンサーにかざして入店することができ、カメラやセンサーなどのIoT機器とクラウド上のAIを組み合わせ、客の動きや購入商品を判別します。これにより、来店客は購入したい商品を手に取り、そのまま退店するだけで自動的に決済を完了することができレジ待ちのストレスなどを感じなくて済むようになります。また、退店後にスマートフォンに送られる電子レシートで購入履歴を確認することができます。
今後は、来店客の利便性向上とレジレス店舗運営のさらなる省力化に向け、商品マスタを効率的に登録するための運用機能などを追加。棚センサーを使ったレジレスソリューションでは難しいとされる冷凍食品販売の実験的取り組みも支援する。
出典:Impress Watch 「待ち時間なしの無人レジ。富士通とリクルート」
他にもAir Tagなどの紛失防止デバイスであるスマートタグやスマートパーキングなども話題となっており、IoTを使用した製品や生活はどんどん身近なものとなってきています。