NASA、800以上のプログラムを収録したソフトウェアカタログを一般に無償提供
米航空宇宙局(NASA)は、同社の革新的なコンピュータ技術を一般に無料でダウンロードできるようにしたと発表しました。このソフトウェアカタログには、もともと宇宙開発のために開発された800以上のプログラムが掲載されています。アメリカの宇宙機関は、これらのソフトウェアに広くアクセスできるようにすることで、現実世界の問題を解決できると考えています。これらのソフトウェアは、航空学、自律システム、データおよび画像処理、システムテストなどに基づいています。この取り組みは、宇宙技術ミッション本部が運営する技術移転プログラムの一環です。
NASAは過去数年にわたり、宇宙を探索して新しい発見をするために、さまざまなプログラマーを開発してきました。そして今、これらのプログラムは、地球温暖化などの現実世界の問題を解決するために、地球上で利用できると考えています。NASAが技術移転プログラムを通じて一般に無料で提供しているプログラムは800以上あります。これらのソフトウェアには、太陽光発電システムの大きさや必要な電力を計算するツール、ソーラー航空機のコンセプトを分析するコード、計算流体力学用のソフトウェアなどが含まれています。
「朗報は、これらの技術が一般に無料で提供されていることです。衛星、宇宙飛行士、エンジニア、科学者に適したソフトウェアが、業界や企業を超えて応用され、適応されていることは、NASAが米国や世界にもたらす広範な価値を証明しています」と、NASAのビル・ネルソン長官は述べています。
現在、ソフトウェアリポジトリには832のプログラムが登録されており、今後も追加されていく予定です。これらは誰でもダウンロードすることができます。ウェブサイトでは、ソフトウェアを分類して、最も関連性の高いものを選ぶためのフィルターを提供しています。ジャンルとしては、航空、自律システム、ビジネスシステム・プロジェクト管理、クルー・ライフサポート、データ・画像処理、データサーブ処理・ハンドリング、設計・統合ツール、環境科学などがあります。
このNASAの取り組みは、NASAが開発した技術を広く一般に公開することを目的とした宇宙技術ミッション本部によって運営されています。NASAでは、7月13日にウェビナーを開催し、プログラムのダウンロード方法やNASAのソフトウェアに関する質問などを一般の方々に告知するとのことです。
出典:Gadgets360 「NASA Is Offering Its Software Catalogue With Over 800 Programmes for Free to the Public」