第四回業界レクチャー:ソフトウェア開発のお話
9月30日午後、FUNiX Japanが開催した講演会で、元日立ソフトウェアおよびFPTジャパンの元社長である小川健夫氏は、100人以上のベトナム人および日本人のIT学生を鼓舞しました。
小川氏は、日本のIT業界の巨人として、30年近く(1995年~2006年は日立、2006年~現在はFPT)にわたり、テクノロジーの発展を目の当たりにしてきました。
前日立ソフト取締役社長の小川氏は、将来的にテクノロジー企業はハードウェアでの競争をやめてソフトウェアに集中するようになると予測し、ベトナムと日本の学生に向けて、今は技術系の学生が世界に出て行く絶好の機会であり、彼らの可能性を伸ばしていくことで、国の能力を高めることができると語りました。
また、小川氏は、学生たちが世界に出ていくために、3つのアドバイスをしました。
(1)英語力の強化
(2)技術を学ぶ
(3)前の世代にはなかった豊富な学習資源を活用し、インド、中国、東南アジアなどの地域の若者と競争する。
1939年生まれの小川健夫氏は、1995年4月に日立製作所に入社。2006年6月、日立ソフトの取締役を退任し、同社の名誉会長に就任。
また、FPT大学相談役、FPT日本支社長などを歴任し、長年にわたるFPTグループの成功に多大な貢献をしたとして、FPT会長のTruong Gia Binh氏から「Sao Mai Medal」を授与された。
小川武夫氏がソフトウェア業界に入ったのは、「ソフトウェア業界で生き残り、淘汰されないようにするのは大変なことだ」という教授のアドバイスがあったからだといいます。小川氏は「当時はまだ、ソフトウェアはハードウェアのおまけのようなものと考えられていました。しかし、パソコン1台でこれだけの仕事をこなせることに驚きました。ソフトウェアの重要性を痛感しました」と自身の経験を語りました。
小川さんは、ソフトウェア・デザイン・マネージャーとして働いていた頃、「人生で一番つらかった時」を学生たちに教えてくれました。納期が迫ってきたり、お客様への対応など、数え切れないほどの問題に直面し、家族との時間が全くない時期、22時間の会議……などハードな日々を経験した後、同僚と協力して、お客様から世界一と評価される製品を作り上げたと言います。
小川氏からの3つのアドバイス:
①英語力を徹底的に高めること。
散発的な英語でしかコミュニケーションできないのであれば、何の役にも立ちません。英語で考えることができる、会議やメールで自分の考えを英語で気持ちよく伝えることができる、というレベルに到達する必要があります。
②コンピュータの基本を学ぶ。
学生時代には、最低でも1万行のコードを書いておくことをお勧めします。
③競争相手は国内の若者ではなく、インド、中国、東南アジアなどの国の人たちであると理解すること。
あなたが成功する場所は、日本ではなく、アメリカのような先進国です。